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GW後付近のアノマリー

掃除していたら日経新聞の2019年5月4日の記事が出てきました。

 記事の題名は『株式相場 経験則で読もう』でした。

 

株式市場にはアノマリーと呼ばれる経験則が存在し、毎年同じような時期に相場が上下に動きやすい傾向を示すということですが、「根拠の乏しい不思議な現象」という意見と、群集心理が影響しているという分析があるようです。

個人的にはアノマリーを期待して売買をしている方々が一定数いる以上は「当たるかもしれない」くらいには考えておいた方がよいように思います。 

 

ところで、アノマリーで5月に関するものでいうとやはり「セル・イン・メイ」と、「5連休以上のGW明けの相場は株安になりやすい」というアノマリーですね。

「連休中の海外ニュースなどでリスク回避姿勢が強まる」ということが根拠のようですね。確かに不安なニュースの方が人は動かされやすいので、合っているような気もします。

しかし、個人的には前営業日のアメリカの株式市場の動きの影響の方が大きいような気もします。

これくらいなら自分で検証できるかもと思い、調べてみました。下記に5連休以上のGW明けの日経平均と、前営業日のS&P500の動きとの関係を調べてみました。

※なお、投資は自己責任・自己判断でお願いします。

※下記の表も頑張って作りましたが、間違いがあっても筆者は責任を負いません。

 

5連休以上のGWの週明の日経平均(値はtradingviewより)

連休期間 日数 日本の
連休明
日付
連休明の
日経平均
終値
騰落率 米国の
前営業日
前営業日
S&P500終値
S&P
前営業日
比騰落率
2020年 5/2(土)~5/6(水) 5連休 5/7(木) 19674.70 +0.28% 5/6(水) 2848.4 ▲0.70%
2019年 4/27(土)~5/6(月) 10連休 5/7(火) 21923.72 ▲1.51% 5/6(月) 2932.5 ▲0.45%
2017年 5/3(水)~5/7(日) 5連休 5/8(月) 19895.70 +2.31% 5/5(金) 2399.3 +0.41%
2015年 5/2(土)~5/6(水) 5連休 5/7(木) 19291.99 ▲1.23% 5/6(水) 2080.2 ▲0.45%
2010年 5/1(土)~5/5(水) 5連休 5/6(木) 10695.69 ▲3.27% 5/5(水) 1165.9 ▲0.66%
2009年 5/2(土)~5/6(水) 5連休 5/7(木) 9385.70 +4.55% 5/6(水) 919.5 +1.74%
2006年 5/3(水)~5/7(日) 5連休 5/8(月) 17291.67 +0.80% 5/5(金) 1325.8 +1.03%
2004年 5/1(土)~5/5(水) 5連休 5/6(木) 11571.34 ▲1.62% 5/5(水) 1121.6 +0.18%
2000年 5/3(水)~5/7(日) 5連休 5/8(月) 18199.00 ▲1.30% 5/5(金) 1426.7 +1.22%

 

・まず2000年から2020年まで5連休以上は9回ありました。

・単純に下落は5回、上昇4回。これだけ見ると半々です。

・下落5回のうち、アメリカも日本も下がったのは3回。アメリカは上がったのに、日本が下がったのは2回。

・上昇4回のうち、アメリカも日本も上昇が3回。アメリカが下がっているのに日本が上昇したのは1回。

アメリカの前営業日と同じ方向に動いているのが6回。異なった方向に動いているのが3回。

総じてみると、まず、単純に9回のうち4回ははずれているので、経験則といえるほど当たっているのか?と思ってしまいます。アメリカの前営業日の影響が大きいのではないか?と思ってしまいます。

 

今年は2000年からのデータで見ましたが、もっと過去まで遡れば当然結果は違ってくるかもしれません。但し5/4がみどりの日になって、5/6が振替休日となりやすくなり、5連休が出現しやすくなったのは最近のことですので、2000年まで遡れば十分な気もしました。

 

さて、今年はどうなるでしょうか?